はじめに
こんにちは。前回に引き続き出産レポートをお届けします。
私は2023年9月末に第1子の女の子を無痛分娩にて出産しました。
この記事では無痛分娩にて出産後、入院中に経験したことについてお伝えしたいと思います。
出産レポート①②も合わせてご覧いただけると嬉しいです。
▼①無痛分娩の事前準備〜お産のはじまり▼
▼②無痛分娩当日の流れ▼
出産直後〜数日後の体調
産後2〜3時間は分娩台の上で安静にしていました。
付き添ってくれていた夫や母は面会時間終了時刻に帰宅し、その後もしばらく一人で分娩台の上にいました。その後車椅子でお部屋まで助産師さんが案内してくれました。
貧血症状
私は産後の出血が750mlと多めだったようで、貧血症状がありました。
トイレまで歩けず
お産後の初回トイレ歩行時、クラクラして立っていられなくなり、近くにあったベンチに倒れ込みました。行きはナースコールで一緒に助産師さんと歩いて問題なかったのですが、トイレからの帰りにダウンしてしまったのでした。
その後近くにいた方が助産師さんを呼んでくださり、車椅子で部屋に戻りました。
翌日には母子同室できるレベルでしたが、立っているとふらふらする感覚が続いていました。シャワーも翌日はスキップし、産後2日目に座りながらやっとこさ浴びたのを覚えています。
妊娠中は鉄分の多い食事を心がけていても貧血になってしまったので、対策していなかったらもっと後を引いてしまっていたかもなぁとも思いました。
助産師さんがドリンクを買ってきてくれた
出産日の夕食から食事摂取再開となりましたが、腹ペコすぎて全然足りず笑、エネルギーが圧倒的に不足している気がしました。
持ち込み食禁止の病院でしたが、助産師さんに「食事が全然足りなくて力が出ません!」と本気で相談したところ、自販機で飲み物を購入してきてくれました。
喉もカラカラ、大好きなコーヒーも飲めない環境の中で、
コーヒー牛乳のなんと美味しかったことか!
助産師さんに雑用をお願いしてしまうなんて本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、快く買ってきてくれたので大変ありがたかったです。
鉄剤を内服
ヘモグロビン値がガタ落ちしていたことを受け、鉄剤を処方されました。点滴をするまでには至らず、内服のみで貧血は改善しました。
会陰切開の痛み
痛みにびっくり
麻酔の切れた出産後数時間後から、会陰の痛みがありました。
正直、こんなに傷が痛いと思っておらず、全産婦さんを尊敬したほどです。寝返りも起き上がりもしんどくて、歩き方もしばらくぎこちなかったです。
大部屋で周りには帝王切開後の方もいて、他の産婦さんの方がスタスタ歩いているのを見て、「自分は無痛で産んだにも関わらず辛がっていて情けない」という気持ちにもなりました。
(後に助産師の友人から「無痛分娩で出産すると陣痛がそこまでだからこそ、より会陰の痛みがしんどく感じるのかもよ?」と言われて納得しました。)
ロキソニンと円座で対処
とはいえ痛みは主観的なものなので、誰かと比較するものでもないと思います。
私はロキソニン3錠/日と円座のおかげでなんとか耐えました。自宅に帰ってからもバスタオルを細長く丸めて円座のようなものを作ってその上に座るようにしていました。
ロキソニンは副作用も心配なので、入院中に徐々に減らそうと思い2錠/日に減らしていきました。減らすとやっぱり痛かったのでカロナールも併用したいと相談してみたところ、「カロナールは効かないと思うよ」と言われて出してもらえませんでした。
退院後は次第に痛みがなくなり、退院して2、3週間したら嘘のようにスタスタ歩けるほどになっていました。
抜糸について
吸収糸だったので抜糸しなくてもよかったのですが、抜糸した方が傷のひきつれる感じがなくなり、痛みが和らぐことがあるそうです。
私の場合は退院前診察で先生と相談し、一部抜糸しました。
実際、抜糸後はだいぶ痛みが引き、歩きやすくなったので抜糸してよかったです。
抜糸時も痛みはありますが、一瞬パチンという感じで終わりました。
排便が怖かった
会陰部の傷が痛くて排便するのが怖かったです。いきもうとすると痛むので、なかなかいきめません。なんだか便も硬い感じで、苦戦した覚えがあります。
産後初めて排便できた時は心の底から安心しました。
今思うと、助産師さんに緩下剤をもらうという相談もしてみればよかったかもしれません。
メンタルの波があった
出産翌日から「睡眠不足」
産後0日は母子別室でゆっくり休みました。前日に眠っていなかったこともあり、産後のハイテンションも少しありましたが、ぐっすり眠れたと思います。
翌日から母子同室となり、細切れ睡眠の日々がスタートしました。体調が優れなければ別室にもしてもらえましたが、今しかないこの時を一緒に過ごそうと気合いで一緒に過ごすことにしました。
突然「子供の名前を変更したい」と言う夫
ほぼ徹夜の産後3日目に、夫から謎のLINEがありました。あらかじめ決めていた子供の名前を変え直したいとのこと。
しかも「顔を見て違う名前だと思った」という理由ならまだしも、理由を聞いてもよく分からないものでした。
そもそも夫は出産のギリギリまで子供のことに関してほぼ無関心で、名前の候補も考えようとしてくれなかったので、こちらが一緒に考えようとプッシュしまくってようやく決まった名前でした。
痛みもしんどい中で、名前を一から考え直す余裕はこちらにはありません。
「それならなぜ今まで真剣に考えてくれなかった?!」と、この連絡をきっかけにイライラが頂点に達し、涙止まらず。せっかく娘が少しまとめて寝てくれたのに、この日も徹夜になってしまいました笑
きっとホルモンの影響もあり、いつも以上に冷静になれていませんでした。
産後の恨みは一生ってこのことか、と理解しました。
とはいえ、夫は入院中ずっと仕事で面会にも来ておらず、ゾンビのような私の姿を見ていません。こちらの状況を詳しく伝える余裕が私にもなく、分からなかったから仕方ない?のかもしれません。(百歩譲ってそう思うことにします。)
この記事を読んでくださっているメンズの皆様に伝えたいことはただ一つで、産後のママさんは極限状態なので想像力を働かせてどうか最大限に優しくしてくださいねということです。
全身のむくみ
顔や、特に足がむくんでゾウさんのようでした。妊娠中は全くむくまなかったので、こんなにも体が変化するのかとびっくりしました。
産後の貧血の影響で、体が水分を貯めようとしたことや睡眠不足、ホルモンバランスの変化によるものだと思います。
そんな中、入院中のサービスでアロママッサージを無料で1回受けられ、足浴もさせてもらえたのがとても良かったです。産後1ヶ月は入浴も不可なので、お風呂好きとしては足浴だけでも心がほぐれました。
沐浴の練習
産後数日後に沐浴の練習をしました。赤ちゃんを水没させないように必死すぎて、変なところに力が入ってしまい、終わった後はかなりの腰痛に見舞われました。
沐浴スタッフの方が何人もの赤ちゃんをヒョヒョイと沐浴させてるのを見て、偉人だと思いました。
私の手際が悪く、娘は泣いてしまいましたが、とっても愛おしい時間だったことは確かです。
おわりに
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
思い返すと大変なこともありましたが、今となっては全て経験して良かったなと思います。やはり子供に出会えた喜びの方がはるかに大きいからです。
不安や痛みを、娘と乗り越えた日々は宝物だなと感じます。
この記事ではリアルな出産後の変化を、一つの事実として多くの方に知ってもらいたくて書きました。妊娠出産に関心のある女性のみならず、男性の皆さんにも知っていただけたら幸いです。
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