よねさんの奮闘記〜子育て・副業・おでかけ〜

関東在住 30代看護師 1歳児子育て中👶 心豊かに生きるために奮闘している母ちゃんの日記

【別れから学ぶこと】いつまでも手を振り続けてくれた祖母への感謝

こんにちは。今回は大切な家族との別れから学んだことについて綴ります。

先日、祖母が天国に旅立ちました。

今回は祖母への感謝と、その生き方から学んだことを書きたいと思います。

祖母が生まれ育ったのは、香川の小さな島でした。

お話好きで、私たち孫が帰る度にマシンガントークをしました。

そして帰り際には、船から姿が見えなくなるまで手を振ってくれたのを覚えています。

出航し、いつまでも手を振ってくれる祖母の姿がどんどん小さくなるのが切なくて、涙が止まらなくなったこともありました。

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島で長い人生を生きてきた祖母ですが、若い頃は都会に憧れ、東京に行きたかったそうです。

長女だったことから島に残ることを選択せざるを得ず、その悔しさもあったのか、息子である父には「都会(できれば東京や横浜)に出なさい」と伝えてきたそうです。

そのおかげもあって、父は東京の大学に進学&就職し、母と出会いました。結果として私もこの世で命を分けてもらうことができました。

祖母の判断のおかげもあって、私は父と同じ大学に進み、夫や素晴らしい友人に出会い、充実した日々を過ごすことができています。

 

香川の小さな島までは、東京から1日かかるので、年に何度も行ける場所ではありません。祖父は船員で家にいないことが多く、祖母は島で一人になってしまうにも関わらず、息子たちを都会へと送り出し、一人で過ごす覚悟をしたのだと思います。

親になってみて改めて、その強さに胸が震えます。自分だったら、「娘と年に数回も会えない選択肢を自分から選べるだろうか?」と。

でも、娘のためを思い、娘の成長を願い、一番娘にとって良い生き方をしてほしいと私も願っています。

あの時、船から姿が見えなくなるまで手を振り続けてくれた祖母の気持ちは、「寂しいけれど、元気で頑張れ!!」というメッセージだと振り返りました。

娘が自分から離れ、家を出る時が来たら、寂しくて仕方がないかもしれません。その日が来たら、あの時の祖母の姿を思い出して、元気よく手を振りたいと思います。

祖母と歩いた父母ヶ浜の夕焼け

そして、祖母は気丈で弱音を吐かない人でした。

今から3年前、祖母の息子である私の父が先に旅立ってしまうという、最悪の事態が起こりました。

前日まで元気だった父が突然天国に行ってしまったことが悲しくて、心が追いつかず泣きじゃくる私に、祖母は「しっかりせんと!」と力強く励ましてくれました。

そして、「いなくなってしまったことは変えられないのだから、みんなで仲良くしなさい」と言ってくれたのをきっかけに、冷静になれたのでした。

あの時、祖母が悲しみに耐えているんだから、自分がメソメソしている場合ではないと思い、気を取り直せました。祖母は本当に強い人だったのたと思います。

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今頃、祖母と父は天国で再会しているかなと思います。祖母は父に手を引かれて、天国での過ごし方を教えてもらっているかもしれません。

祖母は生前、父が急にいなくなり母に迷惑をかけたことを怒っていました。突然いなくなってみんなを寂しくさせたことを、祖母から父に、きちんと叱ってもらいたいなと思います。

 

今はまだ、心にぽっかりと穴が空いた気持ちです。

香川には年に1〜2回遊びに行き、祖母が施設に入ってからは手紙やオンラインで定期的に会話をするなどしていたので、もう祖母の讃岐弁を聞けないのか・・・と。先月最後に話した時は元気だったのにな、と。何をするにも、物悲しさに襲われます。

普段から化粧っ気のない祖母が、綺麗にお化粧されて別人のようだったこともあり、顔を見てお別れをしたはずなのにまだ実感が湧きません。

父に連れて行ってもらった高屋神社(観音寺市

大事な人がこの3年で2人もいなくなってしまったこと、人生には限りがあることを考えるとさらに辛い気持ちになります。でも、限りがあるからこそ、今をしっかり生きたいと思います。

祖母はいなくなってしまったけれど、もらった言葉や手を振り続けてくれたあの姿はしっかりと脳裏に焼き付いています。

私の中で祖母は生き続けていると思って、これからも心の中で対話したいと思います。

 

思えば、祖母は俳句を詠むのが趣味でした。思いを言葉に綴るという点では、私も同じことをブログを通して行っていることに気づきました。祖母の句会に同席した思い出もあります。

言葉や感情、日本語を大切にしてきた祖母の気持ちを、私も引き継いでいきたいです。

 

今回は個人的な思いを綴る回でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

▼父との思い出についても書いています▼

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