こんにちは。
今回は2023年1月に訪れた星野リゾート界加賀の紹介をします。石川県加賀市山代温泉に位置する宿です。
はじめに
2024年元旦に発生した能登半島地震に際し、被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。
石川県には和倉温泉や加賀温泉郷などの温泉、金沢市内の観光に出かけたことがあり、思い入れのある県です。
いち早く町に活気が戻り、復興が進むことを祈っています。
界について
界とは星野リゾートが国内に23施設手掛ける温泉旅館ブランドです。界加賀は加賀温泉郷のひとつである山代温泉に位置し、金沢文化に触れられる温泉宿です。
この記事では、界加賀で楽しめる素晴らしい文化体験の数々をご紹介します。実際に参加した感想も書いていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
▼界加賀公式サイトはこちらです
▼界についての詳細は過去記事もぜひ！
お部屋紹介
お部屋にはベランダに面してくつろげるソファが置かれており、その奥にベッドルームがあります。
ベッドサイドには加賀友禅をモチーフにしたパネルがありました。お部屋でも金沢文化を感じられるしつらえにワクワクします。
広々としたベランダが付いており、古総湯を見下ろせます。夜になると明かりが灯り幻想的な雰囲気でした。
水回りはとても綺麗でした。内風呂はなくシャワーのみのお部屋に宿泊しました。
ご当地楽「加賀獅子舞」
約500年前から踊り継がれる加賀獅子舞。獅子に宿った厄を払い、人々に幸せを呼び込む儀式なのだそう。獅子舞文化は担い手不足などの要因から途絶えつつありますが、界加賀ではこの貴重な獅子舞を毎晩開催しています。
華麗な舞を披露していたのは、なんと食事処でサービスをしてくださっていたスタッフさんでした！
獅子の頭が客席にまで迫ってくるという演出に、思わず身を引いてしまうほどの迫力。「みなさまに幸あれ！」という最後の力強い一言には、痺れるものがありました。
古総湯
1300年もの歴史があるという山代温泉。昔ながらの公衆浴場を復元した「古総湯」は、宿の正面玄関を出てすぐのところにあります。
界加賀に宿泊すると、通常500円の入浴料が無料になります。古総湯にはシャワーがなく、かけ湯をしてから入浴するスタイルですので、事前に界加賀にて入浴してから行くことをおすすめします。
明治時代さながらの様式を味わえる貴重な機会でした。
2階には休憩処があり、お水が用意されていました。窓には明治時代に流行していたというステンドグラスが使用されています。窓越しの鮮やかな光が美しい空間でした。
トラベルライブラリー
山代温泉は日本語「五十音図」発祥の地で知られています。そんなご当地感満載のトラベルライブラリー。地元にゆかりのある本が並び、コーヒー片手にゆっくり読むことができました。
九谷焼
お食事は石川県を代表する伝統工芸品、九谷焼の器に盛られています。美食家の北大路魯山人による哲学「器は料理の着物」にならったもの。
加賀の日本酒3種飲み比べもできました。おちょこも九谷焼で可愛らしいデザインでした。いろどり豊かな器に盛られたお料理に心躍らせた記憶は、時がたっても色褪せません。
茶道体験
館内中庭には200年ほど前からあるという茶室があり、棒茶の独服体験に参加しました。茶室にはスタッフさんがおらず、説明書きをみながら自分でお茶を立てます。
棒茶2種(深煎り・浅煎り)、干菓子、最中を静けさの中でゆっくりといただきました。 歴史ある茶室にていただくお茶は、感慨深いものがあります。
※2024年3月時点では、スタッフさんがお茶を立ててくださる茶の湯体験(2000円/人)に変更していました。
金継ぎいろは
界加賀は金継ぎ体験ができる日本初の温泉宿です。金継ぎとは、欠けたり割れたりした器を修復する日本の伝統的な技法のこと。
物を大事にし、美しく蘇らせる技法には、日本人の美学が宿っているように感じます。今や日本国内のみならず海外でも人気が出ているそうです。
※こちらは2023年4月から行われており、私が訪れた2023年1月には実施されていませんでした。次回訪れた際にはぜひ体験談を書きたいと思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか？
金沢文化に触れ、贅沢なおこもりステイができる界加賀。様々なアクティビティに参加すれば、かなり濃厚な旅になるはずです。
ぜひ宿泊してみてくださいね！
