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はじめに
こんにちは。
今回は防災のお話です。
赤ちゃんを守る防災講座②を受講したので、レポートします。
子どもと自分の命を守るための準備について、聞いたことをまとめました。
講師は、NPO法人コドモト 防災アドバイザーで2児のママの、しのとうさとみさんでした。
- はじめに
- 外出時の災害対策「もしもポーチ」
- 使い方色々!風呂敷の活用法
- 災害時伝言ダイヤル
- 防災アプリをダウンロードしておく
- 避難所の鍵を開けるのは誰?
- 在宅避難のための心得
- 水を得ることの困難さ
- トイレ問題
- 災害用トイレ対策に子どものおむつを
- 子どものための備蓄食
- 子育て防災支援員資格講座
- おわりに
外出時の災害対策「もしもポーチ」
子連れで外出している時に災害が起きる可能性があります。衛生対策用品などをポーチに入れて普段から持ち歩くことで、ケガをした時や災害時に活用することができます。
使い方色々!風呂敷の活用法
抱っこ紐を使わなくなったお子さんでも、4〜5歳頃までのお子さんは短い距離しか歩けません。そこで、風呂敷抱っこが移動時に便利です。20キロくらいまでのお子さんなら風呂敷抱っこが可能とのことです。
また撥水風呂敷なら、子供の食べこぼし対策・おむつ替えシート・アウトドアでの水濡れ対策にも使えます。
災害時伝言ダイヤル
家族との連絡方法はいくつかの手段を考え、共有しておくと良さそうです。電話やLINE、XなどのSNSのメッセージ機能を活用する方法もあります。
また、災害時は電話がつながりにくくなることが想像されるため、災害用伝言ダイヤル171を使用するのがおすすめです。被災地の電話が混み合っていてもつながりやすいという利点があります。
防災アドバイザーのしのとうさんがおすすめしていたのは、あらかじめメッセージを入れる電話番号を決めておくことです。
例えば4人家族の場合、パパの携帯電話(あれば固定電話など)にメッセージを入れるよう決めておけば、それぞれにメッセージを送らなくて済みます。
防災アプリをダウンロードしておく
防災アプリは平時のうちにダウンロードして、チェックしておくと良さそうです。
災害時は充電すら困難になることもあります。電源を消耗しないためにも事前にダウンロードしておくと良いでしょう。
NHKの防災アプリでは誰でもニュースを見ることができます。
避難所の鍵を開けるのは誰?
災害時、避難所の鍵を開けるのは誰かご存知でしょうか?
指定避難所は近所の小中学校であることが多いですが、実は避難所として開放するかどうかはその校長先生の判断に委ねられているそうです。
もし平日の日中であれば、学校に子ども達がいるので、子どもの安全を守ることが優先されます。また体育館などが必ずしも安全な状態とは限りません。
しばらく避難所が開かないことも考えられるため、基本は避難所に頼らなくても良いように準備しておきましょう。
こちらについては、防災講座①「避難と自助のススメ」にて詳しく解説しています。
▼防災講座①はこちら▼
在宅避難のための心得
在宅避難となった場合のことを想定し、家の中の安全対策も見直す必要があります。
大地震が起こると、小さい家電は飛んでくることもあるそうです。軽めの家電など飛んできたら危ないものを、子どもが過ごす場所に極力置かないよう、チェックする必要があります。
また、食器棚などのチャイルドロックは、子どもが大きくなっても防災対策としてそのまま使うのがおすすめとのことでした。
水を得ることの困難さ
災害時、水は最低3リットル✖️3日分✖️人数分は確保する必要性があるというのはよく耳にします。
避難所で水を恵んでもらうと考えた場合、「子供を連れて行列に並べる?」「自宅からの距離は?」「重い水を運ぶのは大変」といった問題があり、子どもがいると特に水を得ることも困難です。
ちなみに、川崎市の給水車は6台しかなく、1台は病院に行くので一般人が使えるのは5台分とのことでした。これらのことを考慮すると、やはり日頃から水は自宅に備蓄しておく必要がありそうです。
トイレ問題
断水になり、自宅でトイレが使用できなくなった場合に避難所に行く選択肢があるかと思います。しかし、仮設トイレはなかなか来ないと思っていた方が良さそうです。
避難所に仮設トイレが行き渡るまでに要した日数は、4日以上という回答が7割近かったというデータもあります。
災害用トイレ対策に子どものおむつを
吸水力
トイレが使用できなくなった場合、簡易トイレを購入しておくのも重要ですが、赤ちゃん用おむつを災害用として使用する選択肢もあります。
講義では、赤ちゃん用おむつ(パンパースのおやすみパンツビッグサイズ)1枚に、ペットボトルの水をかけてどれくらい吸収できるか実験しました。
3〜4回に分けてペットボトルの水をかけていきます。すると、600mlペットボトル1本分吸収したところでパンパンになっていました。大人の排尿をイメージした場合にも、3〜4回分くらいは吸収してくれそうです。
子ども用のおむつは小さめなので、吸収ポイントを目掛けて排尿するのは少し難しいポイントでもあるかもしれませんが・・・
このような形で、子ども用のおむつは災害用トイレとして使用できます。
ニオイ対策にもなる
ゴミ収集車は災害時早くても1週間は来ないと思っていた方が良いとのことです。
排泄物をそのままゴミ袋に入れるよりも、おむつに吸収させてから捨てれば、多少のニオイ対策にもなるそうです。さらに防臭袋も多めにあればよりニオイを軽減できます。
使わなくなった子どものおむつ、介護用のおむつがあるというご家庭では、できれば友達にあげたり捨てたりせずに取っておくと良さそうです。
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ちょうど先日、友人が私にビッグサイズのおむつを譲ってくれるとのことだったのですが、「災害対策に取っておくと良いよ!」とお断りして、上記の方法を紹介しました。
友人は「勉強になる!」と言ってくれたので、ママ友間の口コミで災害対策が広がるように、情報を小出しにしていきたいと思います。
子どものための備蓄食
子どもは慣れたものを食べたい
美味しいとは限らない備蓄食。大人は我慢ができても、小さいお子さんの場合は食べたくないと言って食べない可能性も高いです。
講義をしてくださったしのとうさんは、実際に食べてみて、子どももリピートできそうなものを中心に備蓄しているとのことでした。
手に入りにくいアレルギー対応食
災害時に配給される食べ物はアレルギー対応ではないものがほとんどです。そして物流が途絶えることを考えると、アレルギー対応食は手に入りにくくなることを想定しておく必要があります。
カセットボンベを多めに備蓄
ミルクが必要な赤ちゃんにとってはお湯が必須ですので、カセットボンベは多めに備蓄しておく必要があります。
赤ちゃんがいるからといっても、避難所でミルク用のお湯がもらえる可能性は低いとのことでした。
カセットコンロが使えれば、食べられるもののレパートリーが増えますし、冬場は特に温かいものを食べたくなるので、大人にとっても必要なアイテムですね。
甘いものもあるといい
災害時には甘いものも手に入りにくくなります。糖分になるだけでなく、災害時の精神面を考えた時にも、ほっとできるおやつがあると良いそうです。
私は食べたことのある物で、長期保存可能&栄養価も多少は期待できそうなカロリーメイトを買い足すことにしました。
停電した時の食べる順番
災害時、停電した時に食べる物の順番についても家族で共有しておくと良さそうです。
- 冷蔵庫の中の残り物やパン
- 冷凍庫の中の物
- 災害用に備蓄している食べ物
一見当たり前なのですが、災害時にはパニックになっているかもしれません。冷静な時に考えておき、家族で共有するのは重要だと思いました。
子育て防災支援員資格講座
NPO法人コドモトでは、子育て防災支援資格講座を開催しています。災害時や被災後にどんなことが起こるか、どう備えれば良いかといった実践的な内容の講座です。
2024年は12月7日(土)横浜会場または、12月21日(土)オンラインで受けられるようなので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
おわりに
今回の記事はNPO法人コドモトが発行する資料「親子のための防災ハンドブック」を参考にして記事を作成しました。講義をしてくださったしのとうさんのお話は、東日本大震災の時の実体験も交えたお話で、大変勉強になりました。
▼NPO法人コドモトは、横浜市&神奈川県内の子連れおでかけスポット探しに使える子育て情報サイトも運営されています。お近くにお住まいの方はぜひチェックしてみてくださいね♪
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。